自分物語の再編集
私は幼い頃からなぜ人は罪を犯してしまうのか、人をいじめてしまうのかという人の心に興味があり、犯罪者が犯罪に至るまでに何があったのか知りたくて、生い立ちを調べたりドキュメンタリーを見るようになりました。
主に国内外の連続殺人犯の生い立ちを見てわかったことは、人は生まれながらに気狂いな人なんていないということと、求めているものは一緒だということでした。
私が見たほとんど全ての連続殺人犯たちは家庭が貧困だったり、虐待を受けていたり、病気を抱えたりしていました。
安心安全といえる居場所がなかったり、ありのままの自分を受け入れられて来なかったのです。
そうするとどうなるか。自分を認めてもらいたくて、自分より肉体的に力のない人や小さい人や動物を支配するようになります。(殴る蹴る、大声を出す、性暴力をする等)
そうすることで自分が有能なのだと、存在価値があるのだと確認することができるのです。
このあたりのことは斎藤学氏や岡田尊司氏、信田さよ子氏の著書を読んで学びました。
苦しみもがきながら生きるために必死になっていたんだろうと思います。
ただ、加害する前にもっと他に方法はなかっただろうか。暴力的な方法を取る前に、安心安全な方法でその人達の欲求を満たし癒やすことができたならどんなに幸せなことかと私は思うのです。
これは私の勝手なエゴかもしれません。でも生きていくために、暴力的な方法で満たそうとしなくて良い未来をつくっていきたいんです。
そのために、ほんの少しでも力になれたら幸いです。